安見朋子のスペイン研修旅行記 

2日目 Lunes 11de

 ホテルをam10:00に出てpesetaのロレンツオさんに会いました。スペインの人はおおらかなのかルーズなのか、5分が1時間らしい・・・。車を待って来たと思ったら7人乗り。私達は8人なので、ぎゅうぎゅう乗りでフミージャへ。アリカンテから西におよそ100キロ離れた小さな町です。

 pesetaが持ってる畑は400ha。モナストレルが主で、あとはテンプラリーニョ、シラーカベルネソービニヨンが少し作られています。アリカンテの冬はマイナス10度まで下がり、昼は15度まで上がります。この温度差はモナストレルにとって最適だそうです。約2mの間隔で植えられています。暑い土地なので水が大変重要です。モナストレルの樹は根を地中に伸ばすように育て、そばには大きなプールを作り水を溜めて地中から水を送ります。樹はとても背が低いので、機械は入れません。全て手作業でつみとります。

 初めてブドウを食べました。ワインになるブドウがこんなに甘いなんて思ってなかったので、感動しました。この糖分が必要なんですね!

 醸造所で熟成途中のワインを試飲させて頂きました。Vinulsで使っているjoven昼ごはんです。雰囲気がとても良く、田舎にある何でも屋みたいなとてもかわいい内装。Vinulsに似てました。日本と違ってお昼はpm2:00頃からゆっくり、もりっと食べるので、ボリュームに驚きました。シェーブルのケソを揚げたものにトマトソースをかけたのが、シンプルながらおいしい!バカラオ(塩ダラ)や浅利の酒蒸しも出てきました。ここで感激したのは仔やぎの肉です。くせも無くとてもジューシーで、ぎゅっとひきしまった肉から出るジュも香ばしくておいしかった!!スペインのやぎはこれから来る!と言ってました。Odexさんも取り扱いを始めるそうです。ワインは、カサデエルミタのヴィオニエとテンプラリーニョ。きれいにまとまっていて、エレガントな感じでした。

 その後、歩いて数分のカサデエルミタの本社を案内して頂きました。田舎町の中の近代的なオフィスでした。

 アリカンテに戻りノーマノリンで食事です。知名度の高いバル、レストランで、まず内装が素敵でした。バルはカウンターのみで、天井にJamonがいーっぱい下がってました。壁のタイルがカッコよかったなア。銀座の7丁目にあるペロが全て参考にしているレストランです。ここでもバカラオが出てきます。イカやイワシのフリットも。南部は揚げ物料理が多いようです。ホセリートのJamon。あと、うずらの肉とフォアグラのサラダ添え、ペドロヒメネスを使ったソースでした。甘くて濃厚なソースはフォアグラにぴったり。最後はイカスミの真っ黒なパエリヤと、イカと海老を使ったバレンシア風のパエリヤ。料理は全体的にきれいにまとまっていて、優等生タイプの味付けって感じでした。コストも悪くないと思いましたが、でもなぜか感動しませんでした。もし初めてのスペイン料理をここで食べたなら、すごいと思ったと思います。ですが正直、Vinulsの菅原シェフの作るものの方が日本人の口に合わせていただいてるのか、おいしいです。最後の最後はやっぱりCrema Quemadaカタラン風クレームブリュレです!思ったより目立った味ではなく、レモンだけはきいてました。中のクリームはふわっとしていて、甘い分軽い口当たりになってたのかなと思いました。ワインはもちろんの、peseta rianza02です。その前に、スペインビールと(とても飲みやすい!水みたい!)リアスバイシャスのアルバリーニョを飲みました。

 すずしい夜の街を歩いてホテルまで帰りました。海沿いにある大きなやしの樹と夜のネオンと古い建物が、スペインにいるんだなアと実感しました。翌3日目は大移動なので早めに休みました。

モナストレルです

左の方がロレンツォさん

                           

pesetaの畑。

モナストレルとシラー、メルロー、

カベルネソービニョン等です

 
 

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