10月12日(月)~13日(火)

行ってきます

 
21:55成田発 → 4:15 シャルル ド ゴール空港着
エールフランスでの快適なフライトで無事予定通り到着
パリの気温は6度。日本との気温差10度前後。
パリも2日前まで20度近くあったのに・・・。かなり寒い。
電車で空港より電車で、まだ暗闇に包まれたパリ市内へ。

On y va でも寒い・・・

 

本日の目的は二つ
①なるべく多くのビストロを訪ねる事
(現在のパリで流行している店などのチェック)
②新店用の食材・機材などを少々調達

 

まず向かったのは24時間営業のクラシックなビストロ
「Au Pied de Cochon」

24時間営業 ”ピエ ド コション”

 

店内通り豚足がスペシャリテらしい。
24時間営業という事もあり、朝6時だというのに、しっかりお食事をされたり
完全に『飲み』で、にぎやかな卓もあり。
相変わらずの不相想なサービス、でも貫禄のある”オヤジのサービス”
これは日本ではありえないし、正直テーブル店も汚れない。
シルバー、グラスも相当汚れている。

朝なので軽く食事をすませる事にした。

・Salade Grande(サラダ)
全く普通のサラダ 大きさ以外は特に驚くべきことはなし

・Soupe de L'Orignen Gratinee(オニオングラタンスープ)
残念なのは熱くなかった事。ハンパじゃないチーズの量で
量も多い、味もまあ良いがでも大きいだけにしっかりあたたまっていない。

・Pied de Cochon et Frites(豚足)
名物メニューらしい、皿にのってきたのは豚足まる1本。
朝からキツイかなと思ったが、名物という事もあり注文。
そんなに驚くべきことはなかった。
大きさと見た目のインパクトはアリ。

朝から豚足

 

午前中は食材、機材(ステーキナイフ)の調達。
食材はすぐに手に入る。
シャトレ近くの八百屋・肉屋街をチラッと探索。

本場パリの肉屋


フランスならではおいしそうな肉・野菜・特に句のキノコ類などもふんだんに並ぶ。
シャントレル・トランペット・セップ・ジロルなど。

こういうのは、日本ではなかなか見かけることが出来ない。

そして、果物 野菜

 

ナイフの調達はかなり苦労、専門店街で有名なお店を4件まわったが、
数も足りない。物もすくない。
ムッシュの指令で、カルフールへ行くがやはり全くだめ。
12時間前に戻り、通りすがりの小さな店で、運よく発見!
本場の専門用品がたくさん見れたし、とにかく安い!
日本で購入するより安いだろう。

特に行きたかった店のひとつ『Le Severo』
パリ市内で、迷いながら Le Severo へ。
とにかく”肉”で有名なお店、少し遅くなってしまい、
お目当てのコート ド ブッフは売り切れ。

前菜「Andouillette」(アンドゥイエット)8ユーロ。

アンドゥイエット これがうまかったー

旨みがつまっていておいしい。
今まで食べた冷製のもので最もウマイ!
もし行くチャンスがあったら是非!

「Bavette et Frites」(ハラミ)と「Faux Fillet」(サーロイン)

究極のステーキ

絶品どころの話ではなく、赤身の肉らしくかめばかむ程旨味が出る。
そして外は、焦げ目がつく程(日本ではクレームになるような)
カリカリだが、中は超レア。
赤身なのに溶けていく肉は感動。
3~4週間熟成庫で熟成させてから提供らしい。
興味をそそられた我々。無理を言って、店主に熟成庫を見せていただいた。
肉文化がやはり違う!店主のいろいろな話も聞けて、
大変勉強になった(枝肉が何個もぶらさがっていた)

合わせたのはピノードーニス。

ピノードーニス

ロワールの新しい造り手、Emile Heredia の2009年。
ナチュラルでスパイシー。ほのかな渋みと薄ウマ系の柔らかい味わい。
今回行ったどこのパリビストロ(ビオワインの)に行っても在庫していて、
これからは注目の生産者らしい。
ビオ好きだと言っていたら、となりの方が『Maziere』の赤を分けてくれた。
(久々に飲むとメチャクチャウマイ)

おなかも一杯になったところで
エノコネクション事務所で日本の自然派ワイン界の”父”とも言うべき、
偉大なる伊藤さんに合流。今回の生産者訪問の打ち合わせと
少しテイスティングをさせて頂く。

ホテルにチェックイン後、伊藤さんの紹介で、2時間の利用だったが「Le Baratin」へ。
伊藤さんが愛するお店、自然派の生産者からも尊敬される店。

Poele de Ceps de Loine(ロワール産セップのポワレ) 13ユーロ
シンプルにポワレしただけ、香りも最も楽しんでもらう為か
バターもかなり少ない。すばらしく美味しい。香り高い!

Queue de Boeuf(牛のしっぽの煮込み) 18ユーロ
とろける肉と優しい味わいの煮込、この量、味で18ユーロはありえない!

Joue de Veau(仔牛のほほ肉) 20ユーロ
こちらもナイフがいらない位!
コンフィにしたほほ肉は旨味たっぷりで優しい味付けのソースと!

ワインは、Arbois Pupillin Ploussard '08/Houillon et Overnoy

ウマイ! オヴェルノワ

相変わらずの優しさ。日本で飲むより美しく感じる!

ここは、伊藤さんいわく
ビストロの余分な所をすべて排除し、本質だけを追求したお店と言うこと。
私も二回目の来店だが、シンプルで素材の味を引き立てている
素晴らしい料理が、毎回味わえる!
因みに、いつもそうだがワイン生産者がよく来店する。

ちゃっかり記念撮影 ラセーニュ氏と


今回もたまたま、シャンパーニュの
『ジャック・ラセーニュ』のエマニュエル・ラセーニュ氏に遭遇!
写真撮影と、ちゃっかり一杯恵んでもらった。

目的を果たすため気合を入れなおし本日4件目!(食べすぎ?いや飲みすぎ!)
飛ぶ鳥を落とす勢いの超人気店「Le Verre Vole」へ。
少しつまんで飲んだだけだが、ラストオーダー間近なのに
ウェイティング30分。外で待って入店した。
改装して店が広くなり、キッチンも出来て、クオリティーは今まで以上にアップ!
相変わらずのすごい活気!オザミも負けてられない!

店主シリルのオススメでN-S-G 1er Cru '97/Roch 97ユーロ
ん~安い!そこで働く日本人、宮内さんも大好物。
久々にじっくりロックを頂いた・・・。言葉は出てこない。
ただただ素晴らし過ぎる・・・。

以上 初日のレポート。
明日はフィリップ・パカレさん、マルセル・ラピエールさんへ行く予定。
プリウレ・ロックの余韻に浸りながら、倒れこむように二人ともベットヘ。
明日から生産者巡り・・・。楽しみだ!

 

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