ドメーヌ サンニコラはミュスカデの南、大西洋に面した緩やかな斜面を持つフィエフ・ヴァンデアン(もともとはVDQSであった地区は、2011年からフィエフ・ヴァンディアン-ブレムAOCに昇格しました。)に33haの葡萄園を持つ生産者。大西洋から吹き付ける烈風は防風林を陸側に曲げる程の凄まじい。この地の伝統的な葡萄畑を見れば驚愕の声をあげずにはいられない、葡萄の主幹が地中にあり、枝のみが地上に出ている。
当主ティエリー・ミッションは厳しい栽培条件下、果敢に葡萄栽培・醸造に挑戦、クラスマン(現在はレ・メイユール・ヴァン・ド・フランス)2004年にはこの地で飛び抜けた品質のワインを生産するドメーヌとして紹介されるに至った。彼はミュスカデのギィ・ボサールを師と仰ぎ、1998年からビオディナミを導入しヴァンデの個性を土地から表現することに努めている。
葡萄の剪定を変え、場所によっては人力で土を耕し、醸造設備を整え、弛まぬ努力の結果他のAOCワインを凌駕する評価を勝ち取った。クラスマン2006年度版から星付きで紹介されている。
現在、息子アントワンもドメーヌに参画し、これから更なる成長が期待出来るドメーヌ。
メーカーサイト:
https://www.domainesaintnicolas.com/
濃密な果実味で濃厚な味わいだが、タンニンが丸く、艶のあるバランスの良い味わい。広がりのある豊かな香りとともに上品で長い余韻を楽しむことができる。
AOC:フィエフ・ヴァンディアン - ブレム
手摘み / ビオディナミ
オーガニック認証機関 デメテール、ビオディヴァン、AB(アグリカルチャー・ビオロジック)
ピノ・ノワール40%、ガメイ20%、カベルネ・フラン20%、ネグレット20%
空圧式圧搾機で丁寧に搾汁し、自生酵母を用いて発酵、熟成。
マロラクティック発酵を行い、アリエ産オーク樽で樽熟成させる。
醸造段階でのSO2は無添加。